【近況】　新年度も順調にお過ごしのことと拝察します。国政は揺れもありますが、外交を中心に安定化努力が功を奏しています。東アジア情勢は緊迫していますが、外交的解決を着地させるための全方面からの検討が進んでいることを感じます。一人の与党国会議員として、また国際政治研究を専門とする者として、最善の努力を尽くす決意であり、そのためもあり、連休中は訪米し、首都ワシントンにて、日米議員団会議の共同議長を務めます。安全保障や宇宙政策問題が経済と共に主要議題で、私は日本側の団長です。もともとは日米経済摩擦への懸念から２０世紀末から紡いだ伝統ある日米議員会議で、通訳なしの鋭い議論が展開されます。米国上下両院議会側に、日本コーカスなど日本関心議員団の形成を促進する契機も提供してきました。数年前に引退された大蔵省出身の大野功統衆議院議員が「猪口たのむぞ」と団長指名をしてくれた会議体。平和な経済国家日本を世界大国へと発展させた先人の叡智を、続く世代に繋げるよう、現役として全力を尽くします。

【４月２４日(月) 12時から東京にてセミナー！】 麹町にある都市センターホテル５階の会場にて、12時から待望の閣僚による時局講演が行われます。当日参加も可能ですので、参議院会館03-6550-1105久保寺秘書まで詳細はお問い合わせください。

【時代潮流】　３つのＰを考えました。よい３Ｐとは：Prevention,　Prediction,　 Productivity. 21世紀は予防Preventionの時代です。戦争も疾病も災害も予防する。そのためには予測Predictionが必要で、分析力と知識を高めなければなりません。知識集約時代とはそのためです。そして予防は対処より、膨大な能力や資源を要するので、それを賄う生産性Productivity改善が必要です。すべて人間社会の不幸を予防するためです。さて悪い３Ｐもあります：Populism, Protectionism, Pollution. 政治は単純で迎合主義Populismに陥らず、啓発に満ちたものであるべきです。経済は二つの世界大戦の教訓を忘れずに自由、無差別、多角主義をめざし、保護主義Protectionismを抑制しなければなりません。環境破壊Pollutionは人類共通の危機でこの問題を軽視してどの国も勝ち逃げることはできません。（了）猪口邦子より