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参議院議員・日本学術会議会員(政治学) 猪口 邦子

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猪口邦子メルマガ『クニコマガジン』kunikomagazine 2009/12/15 Vol. 1.

【創刊号の目次]
  1. なぜ自民党は下野したのか/ どうしたら政権を取り戻せるか
    冷戦期の平和/ 冷戦後の経済/ 再起へのpit in型社会保障のすすめ
  2. 猪口邦子の今年の漢字は?? 省察、内省、自省、反省・・・「省」
  3. 【政策に一言】 世界の会議をジパングで!〜国際会議誘致で日本は世界4位
  4. 【邦子の新整理法】 〜折り紙ファイル〜
  5. 【携帯電話にミニメルマガ】〜空メールを送信してゲット kuniko@karaget.jp
  6. 【猪口邦子ニュース】 公式サイトからの再録
  7. 【猪口邦子の講演予定】 慶応義塾大学/ 2009/12/19 14:00
  8. 【猪口邦子の政治経済懇談会】 12月16日午前8時@平河町
  9. 【猪口邦子の本】

1. なぜ、自民党は下野したのか/ どうしたら政権を取り戻せるか

なぜ自民党が下野したかの答えは、なぜ自民党は1955年の保守合同以来、短期間を除き、下野せずに済んだかの答えなかにこそありそうです。政治は、戦争がそうであるように、偶然の事象や司令塔の個々人のことなどに影響されますが、大局的な構図こそ、不可避的にその勝敗を決するようにも思えます。

1955年の世界は、米ソ軍事対立の構造が、朝鮮戦争などアジアでの熱戦化へと展開した時代。自民党は、激烈な冷戦期の国際環境のなかで、日本国民に平和をもたらすことをその根本使命として発足。日米安全保障条約の改定ほか、細心の注意と妥協をもって、この国が冷戦の火の粉を被らないよう腐心したのです。経済復興と高度成長も、平和の下支えとしての機能があったからこそ、自由市場への政治・官僚主導の影響を国民は許容したのでしょう。自民党のみが確実な平和を国民にもたらす。国民のこの認識が、自民党が与党であり続けることができた基本です。

今年は冷戦終結の鐘を鳴らした、ベルリンの壁の崩壊20周年です。冷戦が終結すると、確実な平和は自民党以外には無理、という認識は薄らぎました。平和はいつの時代でも難題ですが、冷戦後の世界では経済のグローバル化が進み、相互依存の拡大は近代史上初の大国間平和をもたらしました。その国際環境の変容のなかで、自民党が考えるべきことは、平和に次いで、自民党のみが国民にもたらす大事なことは何か、ということです。答えは、経済で勝ちを取る。そのためには二つの不可分な理論軸が必要です。

経済のグローバル化とは、大国間平和の世界での、大国間の闘いのベクトルを意味します。自民党が冷戦後も与党であり続けるためには、その闘いに勝ちを呼込むのは自民党であることを鮮明にする必要があったのです。経済に勝ちをもたらすには、企業や働く人に自由と収益が必要です。政府は小さく、民間に自由を。

税制と規制改革で、日本の資本が世界や地域で雄飛することを確実に可能にするのは自民党。これが第一の理論軸。

同時に、働く1人一人が世界や地域で雄飛できるよう、教育を小中学校から高等教育まで強化するのは自民党、と言い切る教育投資が必要です。経済の競争激化は、多くの人に必然的に不本意な結果をもたらすので、もはや敗北や失敗は一時的なことと考え保護しつつも再起のための補強型社会保障が望まれます。ピットイン型社会保障のイメージ。歩み続ける自信と再装備を可能にする新社会保障。また未就職者や退職者を地域発展の基盤的人材とするなど、すべての人の輝きを生かす社会保障型コミュニティーがもう一つの理論軸です。

国民に、自民党のみが確実にもたらす大事なこと。それを示す日、自民党が政権を取り戻す重い扉を、ギーと開ける日になるでしょう。♪

2. 猪口邦子の今年の漢字は?? 省察、内省、自省、反省・・・「省」

〜字の由来〜目力(呪力)を強化するために目の上に飾り!
2009年を表す漢字は「新」。日本漢字能力検定協会への公募の結果です。
自分らしい今年の漢字を考えようと思い、私が選んだ漢字は「省」。
省察(しょうさつ)、内省(ないせい)、自省(じせい)、反省。
いずれも自分の歩みや言動を深く省みて考えること。

希望はその心の静けさからしか生まれません。8月の総選挙では、小選挙区も得られず、純粋比例で当選する道も閉ざされ、出馬断念を余儀なくされた私。それでも自民党の候補者たちの応援に全国を奔走し続けた私。失意の淵に立ちつつも胆力を発見した年でした。来年はどうするか。深く省みて、自分が自分越えをしなければと思っての一文字です。

省の文字の形ですが、目の上の少は、元は、目の力を強化するため、眉に飾りをつけて描いたとの説も。目力(呪力)で巡察し清めるとの意味が「省」にあると言われます。♪

3. 【政策に一言】 世界の会議をジパングで!〜国際会議誘致で日本は世界4位

日本に多くの世界市民が訪れて親近感をもってもらうことは、平和の礎にほかなりません。
その思いから、日本への国際会議誘致のための団体を1995年に立ち上げ、初代会長となり、一時期を除いて現在も会長です。JCCB(日本コングレス・コンベンション・ビューロー)という全国ネットワークをもつ一般社団法人。毎年、東京国際フォーラムにて日本最大の国際会議誘致の展示会 (IMEアイミー=国際ミーティング・エキスポ)を主催し、今年も先週8-9日に行われました。地域のビューローや関連産業も成長しています。

日本の国際会議誘致件数の世界順位は4位まで向上。
1位は米国、2位はフランス、3位はシンガポール。
都市単位の実績でみると、アジアでは上位5位に東京と横浜が入り、一国から2都市が上位入りするのは日本のみ。訪日観光客数では、日本の世界順位は28位なので、国際会議誘致は日本の隠れた実力分野ではないかしら。国際会議には数千人単位で専門家が訪れ、地域経済への効果は大きく、人材育成への波及もあり、誘致都市では広範に職業人の実力アップが見られます。コンベンションを平成日本の新国策にして、世界の会議はジパングで、と日本イメージを売り込みましょう!コンベンション産業は総合ビジネスで不況にも強く、一般の観光ほど所得変動に影響されません。
しかし施設の不足は深刻で、国際会議に必要な数千人規模の会場が都心でも不足。
電子メールやインターネットの時代に、人はかつてない規模と勢いで、実際の交流を求めて国際会議に参加しています。この予兆を、冴えのある政策とビジネスで日本に誘導しようではありませんか。

代議士時代から推進していたMICE(Meeting, Incentive, Convention, Exhibition)の考え方を来年は本格的に展開し、国際会議の範囲を広げる運動Japan MICE Year(マイス元年)にしていきます。コンベンションと展示会のクロスオーバーは、ダボス会議などにも見られます。♪

4. 【邦子の新整理法】 〜折り紙ファイル〜

紙の書類はどう整理していますか?バインダーやポケットファイルを用いず、文具代も節約し、秘書など人手を借りずに瞬時に書類が片付く方法を発見しました。用意するのは、A3のコピー用紙のみ。四つ折りにして出来上がり!文字どおりの「折り紙」ファイル。

二つ折りではなく四つ折りなので、縦にもつと右空きポケットが二つできています。
そこにA4書類を挟むだけ。左の背に表題を書き、まとめて立てるか横積みに。
ビニールファイルは立てかけるとたるんでしまいますが、折り紙ファイルの書類は袴をはいたかのように案外としっかり姿勢を維持。ビニールファイルでは表題を書きにくいのに対し、紙なので、表にすぐ書けるのも便利。野口悠紀雄教授の『超整理法』を私も愛用しましたが、野口式A4封筒使用の場合より、折り紙ファイルの優れている点は、書類が見えるので、頭脳への刺激が残り、また書類を取り出す手間も少ない。文具ストックの心配をしなくてもよく、また大部の書類をとりあえずそのまま収納する癖が減り、精査するようになります。
横に積み上げても、ビニールではないのですべり落ちません。環境に優しい新整理法です♪

5. 【携帯電話にミニメルマガ】 〜空メールを送信してゲット kuniko@karaget.jp

メールマガジンの簡略版ミニメルマガを支援者の携帯電話に配信しています。
掌中の携帯に届くので「手のひらメール」。バックナンバーは http://www.kunikoinoguchi.jp/
携帯への配信やtwitter通信は、近年の選挙で傑出した勝利を得た米オバマ大統領が、厳しい劣勢から挽回する過程で活用した方法として有名になりました。短いメールが週に1, 2回届き、号外を配信することも。kuniko@karaget.jp に空メールを送ると氏名の登録だけで配信開始。直近(12月14日)配信の一部をここにサンプル再録。

「・12月10日、お知らせどおり、兵庫県県立大学で市民にも開かれた特別講義を行いました。
熱心な学生や市民の皆様、また清原正義副学長ほか多くの教員も温かく迎えてくださり感激です。
21世紀国際政治の特徴や外交交渉で勝利する方法など、文献つきレジュメを配布して論じました。
的確な質問も飛び、東京にも学生からは質問メール。知識はすべての人を平等に結びつけるものです。
「勝利する外交交渉の術は、商談や地域のことにも応用できそう」との受講者コメントに、日本は大丈夫と直感。

・先週に続き、私の一押し料理。秋深くマロンを使ったチキン煮込み。
栗の甘露煮の瓶詰めを、汁は甘すぎるので捨てて活用。酸味でバランスとるためレーズンやプルーンを同じ量使う。生のプルーンがあればラッキー。チキンは塩、黒胡椒、ガーリック、パプリカで揉んで小麦をふり、炒めるとき赤ワイン。ソーセージを味を出すため入れても。
ローズマリーも合います。月桂樹の葉やセロリの茎も香りのために。味が足りないときはケチャップやウスターソーズを控えめに足して、オーブンで。
大量に作りやすくパーティー用にもなります♪」

6. 【猪口邦子ニュース】 公式サイトからの再録
  • 2009/12/08(火)朝9時半、第19回IME(国際会議誘致の展示会
    (IMEアイミー=国際ミーティング・エキスポ)の開会式にて、JCCB会長として
    主催者挨拶を行い、国土交通省の藤本大臣政務官とMICEのロゴマークの序幕式も行いました。
    来年は、国際会議を広義にとらえて推進するMICE=マイス(Meeting, Incentive, Convention, Exhibition)元年との期待が広がりました。
  • 12月1日付けで、兵庫県立大学客員教授に就任しました。10日には同大学の学園都市キャンパス(神戸市西区学園西町)にて「国際社会の新たな構造と政策決定プロセス」というテーマで市民も聴講できる学術講演を行います。以下、神戸新聞の記事を記載します。
    「平成21年度兵庫県立大学における客員教授に就任/ 元少子化・男女共同参画担当相の猪口邦子氏が1日、県立大学(神戸市中央区)の客員教授に就任した。猪口氏は元上智大学教授で、専門は国際政治学。ジュネーブ軍縮大使などを務め、2005年の衆院選で初当選。第3次小泉改造内閣で少子化・男女共同参 画担当相に就いた。今夏の衆院選は出馬を見送った。県立大では総合教育センターに所属し、来年度以降、国際関係の授業を受け持つ予定。今月10日、神戸市 西区学園西町8の学園都市キャンパスで「国際社会の新たな構造と政策決定プロセス」をテーマに講演会を開く。午後4時20分から。無料。定員100人。7日までに往復はがきで申し込む。名前▽住所▽年齢▽電話番号を書き、返信用はがきの表面に住所、名前を記入。学務企画調整課TEL078・367・8611」(神戸新聞2009年12月2日)
7. 【猪口邦子の講演予定】 12月19日午後@慶応義塾大学
  • 基調講演 「核のない世界へ――今問われる日米の役割とは」
  • 場所 慶応義塾大学 三田キャンパス 西校舎517教室
  • 概要 日米学生会議2009会議の報告会と2010会議の説明に先立ち、基調講演を行う。
    私は学生時代に日本側のpolitical table leader (政治班長)として参加。
    同会議は日本最初の国際学生交流プログラムであり、故宮沢喜一総理大臣やH・キッシンジャー博士が参加したことでも知られる。今年、75周年を迎えた。来年の共通テーマ「世界の問題を、私たちの課題へ〜異なる個の生む衝突と共鳴から〜」
  • 参加申し込み 氏名、所属、返信用メールアドレスを明記の上、houkokukai61@gmail.com までメールで.参加は無料.
  • 主催者 財団法人国際教育振興会/ 後援 外務省 文部科学省等
  • 企画運営 第62回日米学生会議実行委員会
8. 【猪口邦子の政治経済懇談会】 12月16日午前8時@ルポール麹町
  • 日時 2009年12月16日(水) 開会午前8:00(開場午前7:30 閉会午前9:00予定)
            午前7:30よりご朝食を用意させていただきます。
  • 会場 ルポール麹町 3階「マーブル」千代田区平河町2-4-3 電話03-3265-5365
  • 地図:http://www.leport.jp/map/acsses_b.html
  • 挨拶 自由民主党 大島理森幹事長  ・講演 講師:岩見隆夫先生
  • 会費 10,000円 この会は政治資金規正法第8条の2に規定する催しです。
  • 会費は当日会場にても申し受けますが、事前にお振込の場合は: 振込先口座
    りそな銀行衆議院支店普通口座 0023148 現代日本研究会 代表猪口邦子
  • 申し込み kunikomagazine@kunikoinoguchi.jp に返信ください
                返信事項:お名前 所属 住所 電話  
    お問合わせ 猪口邦子政経懇談会事務局 電話03-3506-1900 FAX 03-3508-3130
9. 猪口邦子の本

『ポスト覇権システムと日本の選択』(筑摩書房1987年)
『戦争と平和』(東京大学出版会1989年・吉野作造賞)
『戦略的平和思考』(NTT出版2004年)
『大事典NAVIX』 講談社、1997年(共同監修)
『くにこism』(西村書店2007年)